「婚活沼」にハマりやすい女性の共通点
婚活沼にハマってしまう理由は人によってさまざまだ。今回は、婚約するまでは順調なのに、「いざ結婚」が固まりそうになると、うまくいかなくなってしまう女性の例を紹介する。
「ときめきなんていつかはなくなる」
T子さんは、現在36歳の公務員。笑顔がかわいらしく、受け答えが丁寧な女性だ。婚活をして出会った男性と婚約に至ったものの、「続けて2回婚約破棄をすることになってしまった」と相談に訪れた。
1人目の婚約者とは、友人の紹介で出会った。地元の企業に勤める同い年の彼とは1年間の交際を経て、28歳のときに婚約。きっかけは、彼のお兄さんの結婚だったそうだ。結婚式にT子さんも招待され、「親戚に婚約者として紹介したい」と彼に言われた。そこから、なんとなく結婚する流れができていく。披露宴で親族席に座ったT子さんは、「この人たちと家族になるんだな」とどこか他人事のように思っていたという。
婚約はしたものの、T子さんの気分が浮き立つことはなかった。つきあい始めの頃は楽しかったが、今では彼にときめきを感じることはない。自分本位なところがあり、特に束縛気質が強いのが気になるところ。けれど、T子さんの両親は「勤め先も安定しているし、三男なのも気楽でいい」と彼を気に入っている。友人たちに相談すれば、「ときめきなんていつかはなくなる」「結婚なんてそんなもの」と現実的なコメントが返ってきた。
2人で結婚式場の下見に出かけたり、新婚旅行先を検討したり、住む場所を話し合ったりするものの、いまひとつ気持ちが盛り上がらない。では「結婚したくないのか」と言われれば、けっしてそうではない。
T子さんは、早く結婚がしたかった。職場では同僚が次々と結婚していく。学生時代に仲が良かった友達にも既婚者が多い。「結婚なんてこんなもの。早く結婚したいし、そのためには妥協も必要」T子さんはそんな風に自分に言い聞かせていた。