いつでもどこでもスマホで他人とつながれる今、「孤独」が失われていると指摘する谷川氏。新進気鋭の哲学者が提案する、老後に向けた「ひとり時間」の使い方とは――。
ひとりになることがなぜ不安なのか
空いた時間に予定を詰め、目先のニュースやトレンドを追い、移動中にSNSを更新する――私たちはひとりになることの不安から逃れるように、他者とのつながりを求めています。
ほぼリアルタイムで世界中の情報にアクセスでき、世界中の人とつながれる環境は、「つながっていてもひとりぼっち」をもたらす、と心理学者のシェリー・タークルは言っています。逆説的に聞こえますが、寂しさを感じるのは周囲に人の気配があるからですよね。情報技術を介して、私たちは常に誰かを意識させられるけど、本質的な接触を持っていない。だから、つながっていても寂しいのです。
こちらは会員限定記事です。
無料会員にご登録頂くと、会員限定サービスをご利用いただけます。
30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
約5万本の全ての記事が閲覧可能
記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
会員限定イベントにご招待