中古マンションは築浅をリノベが得
新築にこだわらなければ、手の届く物件はあります。
中古でも、最近はリノベーション(修復・再生)技術が発達しているので、新築並みに生まれ変わるケースも多い。ただ、リノベーション物件を買う時には、特に注意しなくてはいけないのがマンションです。
マンションでは、部屋の中はリノベーションで新築並みに綺麗になりますが、躯体や構造は個人では手を入れることができません。また、ロビーや階段、ベランダといった共有のスペースは、個人で直すことはできません。
部屋の中はキレイだけれど共有部分がボロボロとったマンションがありますが、こうした物件は躯体なども老朽化している可能性があり、そうした部分の補修はマンションの管理組合の仕事なので、事前にマンションの管理組合がしっかり管理しているか、修繕積立金は充分にあるか、耐震には配慮しているかなどを調査する必要があるでしょう。
また、見た目がキレイで安いマンションだと一見“掘り出し物”に見えますが、実際には配管をはじめとして、さまざまなところに不具合が出ている可能性があります。できれば、築10年前後の築浅のものを探したほうがいいでしょう。
中古住宅でも、条件さえクリアすれば「住宅ローン控除」が受けられるし、「リフォーム減税」と併用もできます。
リフォーム減税は、耐震や省エネ、バリアフリーなど一定の目的である場合が対象となります。中古住宅を購入した際に、前述した機能を持たせるリフォーム工事を行うと申請できる制度です。工事内容ごとに限度額200万〜300万円が設定されていて、条件が満たされていれば工事代金の10%が所得税から特別控除されます。適用期限は2025年12月31日まで延長されていますので、適用条件などの詳細は国土交通省のホームページを確認してください。