モバイル事業の「真の黒字化」とは

さてARPUについてですが、決算資料から24年12月の3019円の内訳をみると、本来のARPU構成要素といえるデータ通信、通話、オプションでの利用額合計は2078円であり、これに他事業への貢献収入額755円と広告収入分186円(キャンペーンのなかった24年7-9月期実績では36円)が加わっているという構成になっているのです。

アプリの広告収入はキャンペーン分を含めて百歩譲ってモバイル収入と解釈できたとしても、他事業への貢献収入は逆方向となる他事業のモバイルに対する貢献収入も存在するわけで、一方向のみカウントするのは少し強引な印象があります。

それを意識してか、決算発表では独自基準での正味ARPUなる指標も公表されています。その数値では23年10-12月期が2350円で24年同期は2408円と、年間伸び率はわずか2.5%弱、かつ官製値下げ実施後の最高正味ARPUである23年7-9月期の2464円にもまだ及んでいないという状況なのです。