家電の説明書と同じでいい

フロイトやマルクスのような有名な思想家の著作は、最初から最後まで精読しなきゃいけないと思っている人は多いだろう。そして、多くが『資本論』を1巻の途中、下手をすると本文にたどりつくまえに「ナントカ語版序文」の洪水で挫折したりするわけだ。

でもそんなに生真面目には読まなくていい。「この人は何か説明したいことがあって本を書いたはずだ、それは何なんだろう」というのがまず知りたいところ。それがわかったら次に、「それをどう説明しているのか」に意識を向ける。まずそれができるような拾い読みから始める。