“チャンスがなかった”60代男性が尋ねてきた
月日がたった別のある日、婚活無料相談にやってきたのは60代半ばの初婚男性。髪は白髪交じりで、バーコードヘア。おでこの後退は進行中。お酒を嗜む中年男性特有の少しふくれた赤い鼻には、黒いプツプツとした毛穴が目立っている。襟がヨレっとした薄いグレーのポロシャツに、着古した印象のベージュのジャンパー。ズボン丈が短いのか、ノーブランドのスニーカーから足首がだぶついた毛玉が目立つ黒いソックスが見える。
見た目は申告年齢よりやや上に見える。60代半ばといえばそうかもしれないが、70代半ばだとしても年齢相応だ。彼の話を聞くところによれば、今まで仕事に恵まれず、職を転々としてきた。だから結婚するチャンスがなかったのだと言う。タイミングがなかっただけで結婚はしていたはずだ、という話しぶりである。
まず彼は饒舌に、過去の不遇な職場での扱いをとどまることなく語る。こんな会社に勤めていたが、上司がとんでもない野郎で、辞めてやった。こんな条件でと就職したのに、実際は与えられたノルマを達成する必要に迫られ、話が違うとケツをまくってやった。彼の罵詈雑言はとどまることを知らず、勤めていた会社の悪口や愚痴がわんさか出てくる……。
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