一流ビジネスマンはここが違う!

――ベンチャー系は、社内ではかなり自由なんでしょうか?
瑞木真奈さん(仮名)30歳 
伝統系、いわゆる丸の内系IT営業

【明石】上下関係がかなりフラットです。みなあだ名で呼びあったりする。年功序列ではなく、成果を出した人がえらいんです。降格もあるので、非常にフラットな組織になっています。社長に直接意見も言えます。机の上で携帯いじるのも仕事のうちなので、人から見たら自由なオフィスに見えると思います。

【瑞木】外資系ITも含めて他社と一堂に会するような機会があったんですが、外資はフランクだけども、人をけなすような人はいないし、自分の主張はするけれども、相手の言い分も受け入れる姿勢がある。一緒にプロジェクトをやった人からメールがきて「今バリ島にいるから打ち上げはバリ島でやろうよ」って。

【吉川】中途半端な人が一番威張る。それでいて、部下との食事でも会計はワリカンだったり。知らないうちに会計を済ませているような段取りのいい人が出世します。お土産とかも、賞味期限まで気にする男の子は出世していきました。

――みなさんが出会った超一流の人について教えてください。

【福井】某一流ブランドの本社のトップの方が来日したとき、荷物は事前に届いて、全部プレスをして部屋にかけておくよう指示がありました。王族や貴族もいらっしゃいますが、やっぱり立ち居振る舞いとかオーラが全然違うんですよね。しぐさがゆったりしていて、立っているだけで存在感がある。Tシャツに短パンみたいな格好でふらりと現れても、余裕感が違うのですぐにわかります。そしてフレンドリーで優しい。ホテルの従業員にも必ずお礼を言ってくださるんですよ。

【吉川】わかります。貴族の上司は自分をこきおろして私を笑わせてくれるような人でした。英国はユーモアがステータスというような側面があるので。テレビで見るような一流の財界人にもお会いしますが、みなさん本当に腰が低い。

【瑞木】そうですね。宴会で取り分け役が副社長だったりする。