「女性への配慮で中居氏の番組を中止しなかった」という詭弁
港氏は会見中、「刺激を与えない」「刺激にならない」といった表現を多用していた。被害女性に「刺激を与えないように」するため、その機会が数回あったにもかかわらず、中居氏のレギュラー番組を中止せず、単発の番組でも新しく起用を続けた……。女性に「刺激を与えないように」、フジテレビ編成幹部の関与があったかどうかヒアリングをせず、編成幹部と中居氏だけに聞いて、関与はなかったと結論づけた、といった具合だ。
28日のテレビ朝日の「モーニングショー」で亀井正貴弁護士も指摘していたが、これらはむしろ、女性側に接触することで事が大きくならないよう、フジテレビ側が保身を図ったようにしか見えない。番組では、これでフジテレビにはきちんとしたガバナンス体制がないことがよくわかったと指摘されていた。付け加えると、なぜそうした体制が構築されていないかと言うと、人権を守ろうという意識が薄いからだろう。
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