「鍋が勝手においしくしてくれる」

これらの鍋を使った人たちがファンになるのは、「手間もテクもいらずに、鍋が勝手においしくしてくれるから。厚手なので水分が不必要に蒸発せず、調味料がそれほどたくさん必要ありません。そして、中火や弱火で十分です」と野口さん。つまり、コストパフォーマンスがよいのだ。リーズナブルだが薄手の一般的な鍋は、「火の回り方が均一になりにくいので、調味料が全体にうまく回らず、素材の中まではあまり味が入らないなど、ムラができやすいです」。

キッチンが狭く鍋を1つしか持てないが、日々自炊する人なら、ビタクラフト社などに代表される耐久性の高いステンレス鍋を1つ買えばよい。

一方、いずれも重い、鋳物ホーローの場合は扱いに気を遣うといった問題もあり、手軽にササっと調理をしたい人や初心者には向かない。「1人暮らしであまり料理をしない、フライパン1つでパスタを作る、といった人なら、16センチのステンレス製の片手鍋があれば、麺類や汁物など一通りできます。でも、友達などと一緒に料理して食べる人なら、2人分が余裕で作れる18センチの片手鍋か20センチの両手鍋があるとよいと思います。もし、初めて1人暮らしをするので、まだ料理をどの程度するかわからない、という場合は18センチ程度の片手鍋を1個持てば、野菜や麺類をゆでたり、肉じゃがやみそ汁を作ったりとオールマイティに使えます」と野口さん。