戦争に積極的に参加してこなかった歴史がある
諸外国に対する我々の一般原則は、通商関係を拡大するにあたり、できる限り政治的結びつきを持たないことだ……ヨーロッパには我々とは関係が薄いか全くない利害がある……従って、意識的に関係を結ぶことでヨーロッパの政治的波乱や、友好・敵対関係の衝突に我々を巻き込むのは賢明ではない……隔離された我々の位置は、異なった行動指針を可能にする。
第5代のモンロー大統領はこの方針を受け継いで、有名な「モンロー教書」を発表しました。この教書では、ヨーロッパ諸国はアメリカに対して干渉するべきではないと同時に、アメリカはヨーロッパ諸国に干渉するべきではない、と表明しました。
第一次世界大戦でも、アメリカは前半まで不参加を貫き、後半になってやっと参戦しました。そして戦後、ウィルソン大統領は国際連盟創設を提案し、アメリカがその後も大陸情勢に関わり続けようとしましたが、議会がこれに反対した結果、非干渉主義に戻ることとなりました。同様に、第二次世界大戦の際、ヨーロッパとアジアで戦争が激化しても「不参加を保つべき」との声が根強く残り、真珠湾攻撃を受けてようやく参戦に転じました。
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