ミャンマーで知った医療の本質とは何か
安井さんは東京生まれ。電機メーカーに勤めていた父の海外赴任に同行し、小学生時代をイギリスで過ごし、中学3年から高校1年にかけてはアメリカで暮らした。大きな転機が訪れたのはアメリカでのこと。父にがんが見つかったのだ。
一家は急きょ帰国。すぐに治療を開始したものの、父は3カ月で他界した。父が旅立つまでの間、安井さんはもどかしい思いに苦しんだ。父の病状はどうなのか、どうしてこういう治療を行うのか、これから父はどうなるのか……。医師の説明は専門知識のない家族にとって、「壁のあちら側」の話に聞こえた。疑問や不安があっても、「よろしくお願いします」と委ねるよりほかになかった。
父の死後、安井さんは強く思った。
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