(6)オリンピック日本代表の歴代出身大学ランキング

・2008年北京大会2位(17人)

・2012年ロンドン大会6位(7人)

・2016年リオデジャネイロ大会4位(10人)

・2021年東京大会4位(24人)

・2024年パリ大会3位(19人)

<各大会 日本オリンピック委員会の資料から集計>

筑波大は前身の東京高等師範学校、東京教育大の時代からオリンピックと縁が深い。

朝日新聞出版(編集)『大学ランキング2025(AERAムック)』(朝日新聞出版)
朝日新聞出版(編集)『大学ランキング2025(AERAムック)』(朝日新聞出版)

2021年東京大会まで出身者(在学生含む)が金メダル25、銀メダル20、銅メダル22を獲得した。24年パリ大会では永瀬貴規が柔道男子81キロ級で金メダル、混合団体では銀メダルを獲得している。筑波大3年の森秋彩は15歳でスポーツクライミングの世界選手権に出場し銅メダリストとなった。22年に体育専門学群に入学し、24年パリ大会ではメダルに手が届かなかったが、次回大会でおおいに期待できる。森は、大学での学びについてこう話す。「研究室は体育スポーツ哲学を選びました。教職を取っているのでまだ他の分野もたくさん学ぶんですけど、その中でも去年一番印象に残った哲学と倫理学を自分の経験と絡めて卒論にしたいと思いました」(クライミング関連ウェブニュースサイト、CLIMBERS」24年3月8日)

筑波大は人文社会、自然科学、医学、芸術分野までそろった総合大学でありながら、大学の知名度が東京大、一橋大、早慶MARCHに比べると全国的とは言い難い。悠仁さまの入学で受験生のみならず、多くの人たちから注目されたいま、教育、研究内容のいっそうの充実を期待したい。そして、大学の中身をどんどん発信してほしい。

(文/教育ジャーナリスト・小林哲夫)

当記事は「AERA dot.」からの転載記事です。AERA dot.は『AERA』『週刊朝日』に掲載された話題を、分かりやすくまとめた記事をメインコンテンツにしています。元記事はこちら
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