江東5区など大都市部での顕著な人口増

一方で、浸水リスクが高いエリアで人口が増加したのは、例えば江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)など浸水リスクの高い低地に広がる大都市部で人口が増えたことが要因です。そこで、浸水リスクが高いにもかかわらず、どのような自治体で人口が増加したのかを分析しました(図表2)。

その結果、全国的に見て3m以上の浸水想定エリア(想定最大規模)で人口増が顕著な自治体の上位10のうち、台東区、江戸川区、足立区、北区、江東区、川口市、戸田市と、7つが利根川・荒川流域に広がる低地に位置する自治体となっていました。