地位を守ろうとする団塊の世代の犠牲に

成長がストップしてしまい、不安にさいなまれるとき、誰もが手元にあるものを必死に守ろうとします。経済面で見れば、土地や建物といった資産や収入源である仕事がそれにあたるでしょう。

あの90年代において、社会を動かす50代、60代だった団塊の世代の多くにとっては、それが「正社員」というステータスだったのかもしれません。これを維持しようとした時、犠牲になったのは社会に出たばかりの若者たちでした。今、中堅を迎えている世代、「就職氷河期世代(*)」です。

*バブル崩壊後の就職氷河期(1993年卒~2005年卒)に社会人となった、雇用面・社会福祉面・教育面での負担を強いられた世代。