世界に衝撃を与えた母親たちの叫び

2022年、イスラエルの社会学者(博士)オルナ・ドーナトさんによる『母親になって後悔してる』が発売された。「子どもを愛している。それでも母でない人生を想う。」と帯文が付いたこの本に記された母親たちの叫びに、世界中が衝撃を受けることになった。

日本でも大きな反響が寄せられ、その中の“日本の母親たちの声”を取り上げたのが今回紹介する『母親になって後悔してる、といえたなら 語りはじめた日本の女性たち』(新潮社)だ。NHK記者の髙橋歩唯さん、NHKディレクターの依田真由美さんによる、8人の母親たちのインタビューが読める。

育てにくい長男やアレルギーの長女のことを、育児に関わる機会のない夫に相談すると「考えすぎるのは良くない。頭で考えずに母性で考えればいい」と言い切られてしまう“美保さん”や、子どもができた後も希望のキャリアを叶えていく父親と、全てを諦めなければいけない母親である自分にやりきれなさを感じながらも「母親とはそういうものだ」と自分に言い聞かせた“吉川さん”。