会社を成長させる経営者と、潰してしまう経営者の頭の中は、どのような違いがあるのだろうか。企業信用調査のプロとして数々の社長のデータを持つ帝国データバンクに聞いた。
コロナ支援の終了で企業倒産が急増
2022年後半から企業の倒産件数が急増しています。大きな要因のひとつに政府のコロナ支援が終了したことがあります。コロナ禍の20〜21年は、休業補償や雇用調整助成金などの手厚い給付がありました。そのおかげで資金繰りに行き詰まる企業は少なく、倒産件数は大幅に減少しました。しかし、22年3月以降は支援がほぼなくなると同時に円安と物価高が企業の収益を圧迫するようになりました。企業は資金繰りが難しくなったうえに、収益性が悪化し、倒産が急増したのです。
実際の倒産件数を見ると、コロナ禍前の19年は8354件でしたが、コロナ禍となった20年に7809件、21年は6015件まで減少しています。ところが、政府の支援が一段落した22年には6376件と若干増え、23年には8497件まで一気に増加しています。さらに24年は1〜6月の半年間で4887件発生し、前年同期比22%の増加となっています。
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