再開発ラッシュの背景にある「老朽化」と「開発競争」

この再開発ラッシュの理由として、まず挙げられるのが駅周辺の建物の「老朽化」だ。

都内にも1960年代から70年代にかけてつくられた建物は多く、また、いわゆる「木密地域(木造住宅密集地域)」と呼ばれる地域も数多く存在している。こうした地域では、耐震性や防災上の観点から建て替えが不可避とされ、再開発の大きな理由とされてきた。さらに、日本各地で地震が相次ぎ、東京でも首都直下地震への備えが急務となるなか、建物の強度を高める“更新”は必要と考えられている。

また、昨今激化している「都市間競争」も理由に挙げられる。とくに東京は日本全体が人口減少傾向にあっても、人口が今も増加し続けている(2023年8月時点で約1409万人)例外的な都市であり、ヒト、モノ、カネのすべてが集中し続けている。あくなき成長を希求する東京で、“選ばれる街”であり続けるため、その魅力を絶えず発揮し続けなければならないというのだ。