<君への手紙>
「他流試合をせよ」という教え
立派になるかならないか、高い技術を持つか持たないかは自分しだい、とよく言われる。だがそんなことはない。いかに厳しい環境に身を置くか。いかにアウェーな場所で奮闘するか。これが成長の鍵になる。
京都大学時代の師である福原俊一先生は「他流試合をせよ」といつも言っていた。なるほど、いつも自分の居心地の良いところにいると、成長はないよ、という意味だろう。自分で操縦することはない大型豪華客船を降り、僕は小さい舟に乗りかえたのだ。求められる技術が異なる以上に、それは厳しい覚悟を求められる場所だった。
人生は一度しかない。
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