誰も「バブル到来説」に耳を貸さなかった
【岸】ええ? そんなことがあるんですか。
【森永】本当なんです。当時、私は総合計画局の労働班というところで仕事をしていたんですが、まだ自由な時代で、別部署が運用していた経済モデル(将来予測や経済政策の効果を測定するための経済の模型)をいじらせてもらっていました。
ある日、シミュレーションで株価や地価が急騰するという結果が出てきた。私は「日本にバブルが来る」と確信して、経企庁のなかで「バブルが来る、来る」と叫んで回ったんです。ところが誰ひとり「バブル到来説」を信じてくれなかった。それで頭にきたから、家を買ってやろうと思ったんですね。
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