父親からお金をもらわないと生活ができない母を見て育ったNさん

Nさんは、現在40代前半。都内で一人暮らしをしている。福岡出身で、父親は典型的な九州男児だった。母親の出す毎日のご飯に対しても「美味しい」「ありがとう」という言葉は今まで一度も聞いたことがない。

母親は専業主婦で、父親からお金をもらわないと生活ができない。家事も育児もあんなに大変なのに、ひとりでこなしていかなければならず、それ以外の選択肢がない姿を目の当たりにするのが、ものすごく嫌だったそうだ。そんな母の姿を見て、何か欲しいものがあったときにすぐに自分のお金で買えるよう、仕事を一生懸命するようになったとNさん自身は考察している。

料理する主婦
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父親が母親に気を遣うこともなく、常に機嫌が悪かった。Nさんは幼少期から父親の機嫌を伺っていたからこそ、大人になった今でも他者との関係においても誰かの機嫌を伺い、自分らしく振る舞えていないことに気がついた。だからこそ、東京に出たい、一人になりたいという気持ちを一層強く持つようになったそうだ。