前向きな自己評価をアウトプットする

夜、帰宅したら、「疲れた」「明日の会議どうしよう……」とため息をつくのではなく、「充実していた」「準備にベストは尽くした」と、自分を認める口グセを習慣にしていきます。

独り言のように話してもいいし、スマホにメモしてもいい。言語化や可視化してアウトプットした方が効果的です。自分を承認して自尊感情を高めると、快適な気持ちが翌朝に持ち越されて、いい目覚めや行動につながるでしょう。

とはいえ、人間の感情は揺れるものです。その時に何を支えにすべきかというと、自己肯定感を構成する6つの要素(自尊感情、自己受容感、自己効力感、自己信頼感、自己決定感、自己有用感)のうち、「自己効力感」です。

自分でやり抜いた達成感を得る方法

自己効力感は、自分の能力や可能性を信じる感情を指します。仕事をする際に、「時間がない」「忙しい」と、できない言い訳をするのではなく、できるためにスモールステップの原理を用います。達成したいゴールに向けて、小さなステップにわけていきます。

例えば、何日までに納期だから今日はこれをやって、と細かく計画を立てます。小さい工程をクリアにしていくことで達成感が得られ、モチベーションが持続できます。そうした積み重ねが、より大きな目標を前にしても、「できる」と自信を持って前に進んでいく原動力になります。

それでも、人は1日に6万回の思考をして、その8割がネガティブになるとアメリカの研究結果で出ているくらいなので、落ち込むこともあるでしょう。会議や商談でミスをして、自己肯定感が下がることだってあるかもしれません。

そんな時は「自己決定感」を意識しましょう。うまくいかなかったことは受け入れて、そこから先、自分はどうしたいのか。自分を成長させるギフトをもらったと振り返って、前を向くか、これはもう自分の弱みだから誰かに委ねたほうがいいとするか。選択肢を出して、自分で未来を決めるのです。

自分でできることは行い、できないことは潔く人に頼る。そうして無理を強いるのではなく、自分と相談して自らが決断を下せば、何かでつまずいても高いモチベーションを保てます。