「言えたら超快感、言えなくても脳に高刺激」

――私も本書の冒頭にある特別付録をちょっとやってみます。「東京特許許可局(とうきょうとっきょきょかきょく)に勤(つと)めている角田(かくた)は、急遽(きゅうきょ)、京都特許許可局(きょうととっきょきょかきょく)への異動(いどう)を命じられた。その際、角田は過酷(かこく)な過呼吸(かこきゅう)?」……。「きょかきょく」ってうまく言えない……私、「か行」が苦手な気がします。

岸田:いきなり一番難しい「早口ことば小説」(難易度4)に挑戦いただいたんですね! どうですか? 確かに、達成はできなかったですが、脳を活発に働かせる実感がないですか?

――確かに、脳を筋トレしている気持ちになります。そして、噛んじゃっても逆に笑えました。本に書かれた「言えたら超快感、言えなくても脳に高刺激」のキャッチフレーズはそういう意味なんですね。この本、どんな人に読んでもらいたいですか?

岸田:やはり、「母親」に向けて作ったわけですから、認知症を心配されたり、もの忘れに悩まれるシニア層です。

――「本」という形式だと、電源もいらないし、ネット環境も必要ないからいつでも挑戦できていいですね! とはいえ、「あれが思い出せない現象」は私のようなミドル世代も他人事ではありません。

岸田:もちろんミドル世代も狙っています。それも見越して本のサイズを普通の本より小さくしたんです。

――なぜ?

岸田:カバンの中に入れやすいじゃないですか。

――なるほど! 飲み会に持って行きたくなりますね。

岸田:そうなんです。ゲーム感覚でみんなでワイワイやってたら、いつの間にか脳が健康になってた! というシーンが生まれたら最高だと思っています!

聞き手・構成=武政秀明/Sunmark Web編集長
編集=サンマーク出版 Sunmark Web編集部

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