20代の名目所得は20年超で1%しかあがっていない

では、氷河期世代と比べて、今の令和の若者の環境は良くなったのでしょうか。

いいえ、むしろ、それ以上に最悪な状況にあります。冒頭で、「生まれてくる子どもたちが失われた30年」と表現しましたが、同時に「若者の経済環境がまったく改善されなかった30年」でもあります。確かに、求人倍率や失業率という見かけ上の雇用環境の数字は格段に改善されていますが、氷河期より今の若者のほうが経済的に苦しくなっています。

国民生活基礎調査より、氷河期渦中であった2000年から2023年までの20代の所得の推移を見てみましょう。グラフは、2000年を1とした場合の推移で示しています。