④子どもたちの方を向きつつ、背中に向かうべき海岸を向けて、「巻き足」で子どもたちの搬送を始めます。巻き足とは、立ち泳ぎの手法の一つです。
水上安全法では背の立たない水中で5分間の立ち泳ぎを求めています。でも、実際の現場では5分くらい立ち泳ぎがやっとできても意味がありません。溺れます。
⑤お子さんが1人だったら、「逆あおり」という泳法を使って海岸に向かって搬送します。いずれも救命胴衣を着装していると、距離のある救助搬送(自力移動)ではかなり体力を使います。搬送の様子と立ち泳ぎの様子は画像5と画像6にそれぞれ示します。
赤十字水上安全法救助員養成講習会は、全国各地で開催されています。腕に自信のある方は、ぜひ「鍛えてもらえる」と期待して受講のお申し込みをしてください。
子どもは浮いて待てたから助かった
水難事故で子どもが助かるのは浮いて待てたからです。浮くことができなかった親は力尽きます。
もしどうしてもお子さんの近くにいたかったら、子どもと一緒に浮いてください。でもできれば、ぜひ119番の救助隊を信じて、水に入らないようにして待っていてください。