元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹さんであれば、ビジネスパーソンの「お悩み」にどう応えるか。連載「橋下徹のビジネスリーダー問題解決ゼミナール」。今回のお題は「待ったなしの移民問題」です──。

※本稿は、雑誌「プレジデント」(2024年8月16日号)の掲載記事を再編集したものです。

元大阪市長 橋下徹氏
撮影=的野弘路
1969年生まれ。大阪府立北野高校、早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。最近の著作に『政権変容論』(講談社)、『情報強者のイロハ』(徳間書店)などがある。

Question

原則論で思考停止せず、解決に向かうには?

本格的な人口減少社会に入り、「移民」をどう扱うかが問われています。このほど出入国管理及び難民認定法(入管法)が改正されましたが、政治家は左派なら「外国人とも共生すべき」、右派なら「移民は認められない」という原則論を押し出すばかり。こうしたイデオロギー論争に振り回されず、長期的な視野で問題解決に向かうにはどういう考え方が必要でしょうか。