難病指定されている疾患(特定疾患)だと、「患者が少なく、私には関係ない」と考えてしまう人が多い。が、そうとばかりはいえない。患者が右肩上がりに増えている特定疾患もある。潰瘍性大腸炎がそれである。大腸に炎症が起きるだけではなく、潰瘍までも引き起こす病気。炎症と潰瘍のできる範囲で3つのタイプに分けられている。

(1)炎症・潰瘍が直腸だけに限局している「直腸炎タイプ」。
  (2)体の左側の直腸、S字結腸、下行結腸にできる「左側(さそく)大腸炎タイプ」。
  (3)盲腸をも含めた大腸全体にできる「全大腸炎タイプ」。