メールが来て「定期的に集まろう」と言われても、組織を離れて影響力が落ちた人のそばに寄っていく人よりも、組織に残ってそいつの悪口を言い合う会合に行く人の方が増えるのが人間社会だと思うんです。
定年まで会社にしがみつくのも人の顔色をうかがうのもアリ?
「もともとその程度の人だった」という説もあるんですが、でもやっぱり、みんなに期待されて、多くの人たちと共に働き、いろんな利害調整の真ん中に立っていて、役職としての機能をまっとうすることって人間が能力を磨き前を向いて生きていくためには必要な刺激なんでしょう。
肩書から外れて自由に好きなことをして生きる、と界隈から去った人が、そのまま「あの人はいま」になってしまうのは、往年のハリのある時間を共に送ってきた周りの人間からするとやるせないんですよねえ。残念、というか。
巷では退職者を養分に投資詐欺や健康食品詐欺などを引き起こしている事件も増え、変な国粋系やレッズ系YouTubeを見て泡沫政党に多額の寄付金を入れてしまう高齢者が出るのも、世間とのかかわりが薄れるとまともな判断ができなくなっていく例なんじゃないのかとも思います。
やっぱこう、組織の中の権力闘争に明け暮れるのでも会社に定年までしがみつくのでもいいので、いろんな立場の人の顔色をうかがいながら必死に生きることが、人生で狂わずに済む最良の方策なのではないでしょうか。
また、奥さんの変調に気づかずに離婚されてしまったり体調を崩されたりして、そのままご夫婦で社会のさざなみに沈んで行ってしまう人も少なくなく、非常に残念に感じます。とにかく、家族を最優先でお大事に。