初対面での印象がグーンとよくなる

どうですか。

たったこれだけの動作を、出会いの瞬間に意図的に行うようにするだけで、相手の人には、「お目にかかれて大変うれしい」という、あなたの気持ちがよく伝わるのです。

目を大きく見開くのも、歯を見せる笑顔も、両手を広げるのも「うれしさの表現」ゆえに、瞬時の初対面時の印象がものすごくよくなるのです。

とりわけ、両手の内側を相手に見せようとする動作は、ボディランゲージの中でも、相手に「脅威」を与えない所作として、よく知られています。

顔がイカツイ人、怖い人、神経質に見える人、愛想がよくないといわれる人などは、これらの所作を行うだけで、初対面時の印象をグーンとよくすることができるのです。

あえてネガティブ要素に触れてほめる

そして、「初めまして、○○と申します。今日はお目にかかれて光栄です」といった挨拶のあとには、少し雑談を始めていくのが、親しみを増すのに効果的です。

名刺交換の日本人ビジネスマンのクローズアップ
写真=iStock.com/mapo
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この時の話題としては、本来ならネガティブ要素になりかねない部分をポジティブ変換してほめると非常に好印象になることも知られています。

たとえば、相手の事務所が、非常に狭いオフィスなら、「コンパクトにうまくまとまっていて、機能的なオフィスですねえ……」などとほめたり、騒々しいオフィスなら、「活気があっていい雰囲気の会社ですねえ……」などと振ってみることです。

なぜ、あえてネガティブな点に触れ、理由を挙げてポジティブ変換してほめるのかといえば、大抵の人は、当たり前のように目立ったポジティブ点を探してほめるからです。

「ここは、眺めのよいオフィスで、うらやましいですねえ……」とか、相手の体についても、「背がお高くて、立派な体つきでいらっしゃいますねえ……」など、長所ばかりほめがちだからです。

目立ったプラスの特徴をほめるのは、とても平凡な社交辞令です。ほめられ慣れている人の場合は、「またか」と思うことでしょう。これでは、相手に対して、自己確認させるだけにすぎなくなります。

ほめられて、うれしくないことはないでしょうが、ただのお世辞にもとらえられるかもしれません。印象が希薄なのです。