うまく企画を通すにはどうすればいいのか。ソフトバンクCSR本部長の池田昌人さんは「最初から『ツッコミどころのない完璧な企画書』を目指す必要はない。上司の知恵を借りて完成させるくらいのイメージでいい」という――。

※本稿は、池田昌人『仕事は1枚の表にまとめなさい。』(日経BP)の一部を再編集したものです。

いろいろな職種で使える「表で考える」方法

「表で考える」方法は、ビジネスやプライベートに限定せず、「情報を整理すること」「考えること」「議論すること」が必要なあらゆる場面で有用なものです。

仕事に関していえば、いわゆる「クリエイティブ職」「企画職」の方でなくても、例えば、

「来月の販促のプランを考えてよ」
「わが社でもDX推進室を作るぞ」
「人材不足に対して我が社はどうすべきか、案を出して」

などと言われた場合、あるいは、

「新規取引先として、ふさわしい企業を選ぶ」
「A案とB案で、どっちがより優れているかを比較検討する」
「プレゼンで、自身の考えを的確に伝える」
「外部企業との契約条件を詰めていき、よりよい落としどころを見つける」

など、様々なシチュエーションで活用できるでしょう。

ビジネスミーティング
写真=iStock.com/metamorworks
様々なシチュエーションで活用できる(※写真はイメージです)

ただ、具体的なシチュエーションがあったほうが、表の効力や、どのように表を使って考えていくかという方法論が、体感としてわかりやすいと思います。

そこで、ここでは仮に、「自社の新商品の体験会を上司に命じられた」として、表の作り方、表を用いた考え方を見ていくことにします。