※本稿は、北條元治『40代の壁を乗り越える美容トレ 「肌の再生医療の専門家」が忖度なしで教える最高のエイジングケア』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
1つの食べ物を「食べすぎる」のはお勧めできない
私は肌の再生医療の専門家として、5000人以上の患者さんを診てきました。多くの患者さんから、どういう食事がいいのかといった相談も受けます。
患者さんのなかには美容のために「ナッツはお肌にいいから沢山とっている!」「海藻類は多めにとっている!」という方も多くいらっしゃいました。しかし、基本的に美容に関して1つの食べ物を「食べすぎる」ことはお勧めできません。
では何を最低限意識していけばいいのか、美容にいい食事を医学的な目線で解説いたします。
結論から言いますと、節度と自制心をもって食べれば、最悪な食べ物はありません。皆さん、「ジャンクフード、清涼飲料水・スナック菓子や、カップ麺は、悪い!」「ナッツやドライフルーツは美容に良い!」と何となく思われていると思います。
ただ私は、ある特定の食べ物の良し悪しは言いません。
なぜならば、健康にいいと思われているものでも、何事も摂りすぎは良くないからです。食べ続けたり大量に摂ったりしてしまうと、どんな食品もカロリーオーバーするなどの悪いことしか起きません。
ナッツも食べ続けるとぶくぶく太っていく
ジャンクフード・清涼飲料水・スナック菓子や、カップ麺は健康に良くないという認識は良いと思いますが、一口もらったり、たまに食べるのもダメ! みたいなモノでもありません。
もちろん、毎日食べたり、摂りすぎるのはダメだと思っています。
また、ナッツやドライフルーツをダイエットに良いからという理由で食べ続けてしまうと、カロリーオーバーでぶくぶく太っていきます。こういうような一点集中で考える思考はやめて食べたいものを適量に食べていくというのが良いでしょう。
避けたほうがいい、美容・健康に悪さをするというのは、確かにジャンクフード・清涼飲料水・スナック菓子・カップ麺などだと思います。しかし、こういうものを名指しで批判するのではなく、上手く付き合っていくことが重要です。逆にナッツ=美容にいいという、1つの視点からの見方は逆に危険かなと思います。
もちろんこれらは食物繊維やナイアシン、ビタミンなどの美容にいい成分も含まれていると言いますけれども、それらは薬ではないので、美容効果を期待して食べるみたいな思考は良くないかなと思います。節度と自制心をもって食べれば、食べてはいけないものはありません。