中学受験を経験することは良いこと

子どもの頃から神童で、中学受験でトップを走って評判の高かった子が名門に行っても、後から精神的に発達してきた地方やノンブランド私立公立でやりたいことを見つけて地道に頑張って勉強してきた子たちに後ろから抜き去られるという普遍的な事象もゴロゴロしています。また、雇われて出世して企業役員になるのは慶應義塾や東京大学が多いけど、稼いでいる企業の経営者は日本大学や明治中央法政東海も上位にいることを忘れてはなりません。

中学受験に適応しすぎると私のようなクズが量産されるのは残念なことだけど、中学受験を経験することは良いことだとも思います。学ぶ習慣も大人になってなお使う知識の土台も、いま思えば小学校時代にイヤイヤ学んで覚えてきたものは多くあります。文章の読み方、慣用句の使い方、古文の知識、あるいは国内や世界の地理、産業の成り立ち、公民に至るまで、やればやっただけ記憶して定着しているものは、予習シリーズ5年上の何ページ目に書いてあったかまで思い出します。

早熟度判定テストぐらいの気持ちで

最低限の四則計算や図形の問題の読み解き方までは良いけれど、そこから先の、中学受験でしかやらないような各種算式は普通に暮らす大人には不要なものです。が、そこから先、フェルミ推定や多次元方程式、回帰分析で因果推論するときなど、ざっくりした計算をする際に亡霊のように蘇る鶴亀算…ああ、お前が私の基礎学力だったのか、と思う瞬間です。

なので、中学受験は早熟度判定テストだよぐらいの気持ちでまずは無理なく「ゆる受験」をする、ぐらいの気持ちでいいんじゃないかと感じますね。仮に今回志望校にうまくハマらなかった子でも、なんだよこっちから願い下げだと突っ張って先を見据えるほうをお薦めします。

一度二度、若いうちに挫折してなお立ち上がった人のほうが生き残ると思いますよ。

なんだかんだちゃんと稼いで生き残ってる私が、保証します。

オリジナルサイトで読む