自分の作業時間を正確に見積もれるか

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約9割が、一日24時間を何にどのくらい使っているか把握している

「1日の24時間を何にどのくらい使っているか、おおよそ把握している」人は1500万円以上では、46.6%が「あてはまる」と回答しており、400万円台の人よりも17ポイント以上も多くなっている。また、「1日を15分、30分などの単位で区切り、一つ一つの仕事を、その時間までに終わらせるように意識している」人が1500万円以上では10ポイント以上、上回っている。

どのような問題解決をするにも、現状に対する正しい理解が必要だ。効果的な時間の使い方を考えるに当たっては、まず自らの時間配分の全体像を把握しなければならない。そして、ある仕事を完了させるのにどの程度の時間を投下しているかと同時に、一定の時間の中で自分に何ができるのかを知っていなければならないのである。

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58.5%が、仕事のプライオリティを考えるためだけの時間を確保している

しかし、イメージしていることと実際にしていることは異なるものである。ToDoリストをつくるのは仕事の基本作業のひとつとして誰もが知っていることであるが、実施しているかどうかはまた別である。「その日にやるべきことのToDoリストをつくっている」「To Doリストをつくる際、それぞれの作業にどのくらいの時間がかかるかを考えて、時間の見積もりを立てている」「仕事のプライオリティを考えるためだけの時間を、仕事の前に確保している」人が1500万円以上では、400万円台の人に比べ、それぞれ約10ポイント高い。また、「ToDoリストをつくるだけでなく、いつまでに終えるか、期限をつけている」という質問では「あてはまる」で2倍以上の差があった。

朝の時点ではできると思っていた1日の仕事が夕方になっても半分も終わっていない、30分程度でできると思っていた仕事が、結局2時間かかっていた、昼間やろうと思っていたことを夕方になって思い出した、などというのはよくあることだ。ToDoリストを効果的に活用するためには、ある案件の仕事を始める前にしっかり時間をとって、もう一段細かい作業計画のToDoリストをつくることだ。個々の作業時間を正しく見積もったうえで、ひとつひとつに期限を設定し、最初の段階で計画を練り上げておく。