25年間ほったらかし運用で6800万円に到達する

その後、35歳から59歳までの25年間、ほったらかしで年5%運用を続けた場合、59歳から60歳になったばかりの時点でいくらになっていると思いますか? 複利運用なら、お金が勝手に働いてお金を生み出してくれるので、一切追加投資しなくても、新NISA口座の運用資産は、6810万円に育っています。

さらに、新NISAは極論すれば100歳までずっと運用できるので、この6810万円を60歳から100歳まで5%運用を続けながら、41年後の100歳でちょうどゼロ近辺になるように取り崩すと、月々32.8万円、年間393万円、41年間で総額1億6142万円が受け取れます。

月5万円のつみたて投資でも約1億円を引き出せる

図表1は新NISA口座で30歳から毎月3万円、5万円、10万円、30万円をつみたて投資して、非課税投資枠の上限1800万円に達したあとは追加入金せずにほったらかしで運用し、60歳から100歳までの41年間、運用を続けながら取り崩していった場合のシミュレーションです。

毎月3万円つみたてのみ、59歳で1080万円になったところでつみたては終了します。

NISA口座の資産がちょうど100歳でゼロ近辺になるように取り崩し額を調整すると、60歳から100歳まで毎月受け取れる金額は、月3万円=11.5万円、月5万円=19.2万円、月10万円=26.0万円、月30万円では月32.8万円。

毎月5万円をつみたて投資できる人は30歳から59歳までの30年間で1800万円の枠を埋め切ることになります。つみたて期間中も年率5%で資産が増えるので、59歳時点の運用資産は、3998万円。60歳から100歳まで5%運用を続けながら取り崩す場合、月々19.2万円、年間231万円を取り崩せます。41年間の総額は、9475万円。

限りなく1億円に近いお金を、新NISA口座から非課税で引き出すことができるのです。

30歳から毎月10万円をつみたて投資して44歳で上限1800万円に達した場合、60歳から100歳まで取り崩せる金額は、毎月26万円、年間312万円、総額1億2820万円!

できるだけ早く1800万円の枠を満たし、できるだけ長く、最長100歳まで非課税運用を続ければ、新NISAで1億円を作るのは簡単! ということがおわかりいただけるでしょう。