日本のマンガ実写化にある「強み」

日本のマンガやアニメはそうではないから、原作の世界観やキャラクターをいかした新たなクリエイティブとして捉える必要がある。むしろそれが、新たな価値を生み実写化の障壁を超えると考えたからこそ、Netflixは実写化を進めているのだ。日本のマンガやアニメのファンマーケットが既に世界で確立されていることも大きい。

Netflixジャパンのコンテンツ部門バイスプレジデント坂本和隆氏の発言からもそれを裏付けることができる。個別に今後の方針について聞いた時だった。

「日本のマンガ文脈がある作品はポテンシャルがあるマーケットの1つだと思っています。たくさんの魅力的な作品があり、ファンベースで広がっていくことも強みにあります」と語っていた。

実際にNetflixシリーズ「ONE PIECE」と「幽☆遊☆白書」がヒットしたことで確信しているはずだ。

実写版「ONE PIECE」
画像提供=Netflix
実写版「ONE PIECE」

オリジナルのストーリーという道

2024年以降のNetflix日本発作品のラインナップをみると、話題作の中心はマンガやアニメ原作の実写版であることがわかる。

鈴木亮平が冴羽獠役の「シティーハンター」が2024年に全世界配信を予定し、またシーズン1&2を合わせた全世界の視聴時間が3億6800万時間に上る「今際の国のアリス」の最新作の撮影も始まっている。

シーズン3も山﨑賢人と土屋太鳳がW主演を続投し、原作マンガの世界観をいかしてオリジナルのストーリーが展開されるという。

これらもまた成功事例となれば、日本のマンガやアニメ原作を活用した実写マーケットはきっと作られるはずだ。

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