人生、楽しんだ人が勝ち
高橋さんは自宅の壁を取っ払い、アイランドキッチンのある広いワンルームにして大きなテーブルを置き、メンバーが気軽に集える場所にした。自身のプライベート空間は、押し入れだった場所に置いた小さなベッドだけ。おせっかい仲間同士、仕切りも壁も要らないから。
「お金をかけないでやっていますから、みんなが協力してくれます。おせっかいに生きれば、周りに笑顔が集まってくる。人生、楽しんだ人が勝ちなんですよ。常識というのは、正しい顔をしながら人生を縛っている。だから、それに囚われないで楽しまないと。80代で、これだけ頑張っている人がいることをわかっていただき、皆さんに元気でいてほしい。多くの人たち、とりわけ未来の子どもたちが幸せになっていく、これだけが私の思いです」
2023年11月、創立10周年の記念イベントで、高橋さんは高らかに宣言した。
「20周年にも、皆さんと会いましょう!」
その時、自身は91歳だ。「もう、地球滞在時間は短い」との思いはどこへ、高橋さんのパワーみなぎる笑顔を見れば、これはもう間違いないと確信しかない。