何歳になっても食べる力を保つには何をすればいいか。基本は歯周病やむし歯のリスクをチェックし、正しい口腔ケアを心がけることだという。歯科医師の栗原丈徳さん、医師の栗原毅さんが書いた『70歳の壁を越える 食べる力』(エクスナレッジ)より紹介しよう――。
※本稿は、栗原毅、栗原丈徳『70歳の壁を越える 食べる力』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。
歯周病リスクがわかる5つのチェック項目
本稿では、知らない間に低下してしまった食べる力をよみがえらせるオーラルケア(口腔ケア)の方法をご紹介します。
これらの方法は、今は問題がない人が、10年後の食べる力の低下を予防するのにも効果があります。
本書で詳しく述べているように、食べる力の低下にはオーラルフレイルが深く関わっています。そして、オーラルフレイルを進めるもっとも大きな要因の1つが歯周病であることもお話ししました。
そこでまず、あなたは歯周病のリスクがあるのかどうかをチェックしてみましょう(図表1)。ただし、歯科医院で歯周病を治療中の人は、このチェックは飛ばしてもかまいません。
今まで歯周病で歯科医院にかかったことがない人でも、歯周病になっている可能性があります。
チェック項目は5つありますが、どれか1つ以上当てはまるものがあれば、歯周病の疑いがあります。