さて、前回までが実践方位学の基礎編です。ここからは方位の力をさらに引き出す応用編にまいりましょう。
実は方位にはそれぞれ特性があります。例えば東は元気、快活、発展という気を持っています。多くの国で東側が発展しているのは、そのためと言ってもいいでしょう。日本の東京、アメリカのニューヨーク、オーストラリアのシドニーなどがいい例です。
吉凶の出方は、こうした方位が持つ特性によって違ってきます。例えば、西は金銭、結婚に関わる方位なのですが、西の凶方位を取ると、結婚が破談になったり、大きな出費に悩まされるなど西に関する災いが出ます。逆に吉方位を取れば、縁談がまとまったり、思いがけない収入に恵まれるなどの幸運が訪れます。つまり、願望をかなえるために、方位が持つ特性を利用するという方法があるのです。
方位学では方位が持つ特性のことを象意と呼びます。各方位の象意を一覧表にしました。吉方位として使えば、象意に関連したいいことが起こります。例えば金運なら東北、東南、西、西北が開運の方位です。新しく事業を始めるなら東、胃腸を丈夫にしたいなら西南が吉方位です。
吉方位効果を高めるために、象意に関連したことを自ら行ってみるのもおすすめです。良い不動産を見つけたいなら東北の不動産屋に寄ってみる、西北で物件を探すなら高台にする、北に旅行するなら温泉に入るなど、象意を強く意識することで、方位の効果を最大限に引き出すのです。
ところで、自分の住まいの東というと海しかないという場合もあると思います。その場合は、もう一つ別の方位の利用法があります。定位盤を見ると、東には三碧木星が入っています。三碧木星は東の星と言い換えることもできるのです。つまり、東の星である三碧木星の星が、東以外の方位に入っていて、しかも自分にとっての吉方位なら、東の吉方効果が得られることになります。例えば、2009年は東北に三碧木星が入ります。東北の方位を使えば、東と東北の両方の効果が得られるのです。
実際に象意がどう作用するのか、私自身の体験をお話ししましょう。