例えば、イスに座ったとき、フニャ~ッと背中を丸めます。これだけでも「緊張させて解放させる」という動作になります。長時間同じ姿勢でいたり、動かさない状態が続いたりすると筋肉は固くなります。だからこそ、日常のすきまに、10秒だけゆるめることを習慣にしていただきたいと思います。
肩甲骨の周囲を中心に背中の筋肉をゆるめ、体の重心を上げる10秒ほぐしをご紹介します。背中や太もも、お尻の筋肉など、体の「後ろ側」の筋肉を意識して行いましょう。
【1】 両手の人さし指と親指を立てた状態にする。
【2】 手の形をそのままにして腕を下ろし、右脚を前に出す。
【3】 前に出た脚と逆の左手を天井に向けて引き上げ、そのまま3秒キープする。手は、肩甲骨の下からぐっと引き上げるイメージで行う。
【4】 【2】と同様に、今度は反対側の左脚を前に出し、右手を天井に向けて引き上げ、そのまま3秒間キープする。
【3】と【4】と繰り返しながら歩くと、より効果的です。この時、体が横に曲がったり、お腹が前に出たりしないように気をつけましょう。短時間でも、とても心地よく筋肉をほぐすことができます。