それでもコーラを飲みたいならコップを準備

コーラ類は最初のひと口、もしくは最初の一杯がさわやかなのであり、惰性でペットボトル1本を全部飲むのは好ましくありません。したがって、コップに取り分けて飲むようにしてください。冷たいと舌の甘みの感度が低下するので、あまり冷やし過ぎないほうがいいでしょう。

低カロリーを強調している商品もありますが、図表1の通り、1本(500ml)のカロリーは、カロリーオフで100キロカロリー弱、カロリーゼロで25キロカロリー弱です。つまり、カロリーは完全にゼロではないことに注意してください。

砂糖があまり入ってないのに甘みは十分にあるということは人工甘味料を使っているということです。日本の人工甘味料は安全性をチェックしているので、大人は多少摂取しても構わないと思いますが、やはり子どもには飲ませないほうが無難です。

食の細い子どもには、食前に甘い飲み物を飲ませてはいけません。空腹感が削がれるからです。子どもに対しては、コーラへの嗜好は育てないほうが幸せな人生を歩めると思います。

炭酸飲料を飲むとゲップとおならが増える

田中越郎『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)
田中越郎『なぜ、一流は飲み物にこだわるのか?』(クロスメディア・パブリッシング)

また、これは害というほどではないのですが、炭酸飲料を飲むとゲップが出ます。さらに人によっては放屁も増えます。ゲップの成分は飲料中の二酸化炭素そのものです。一方、オナラの成分は炭酸飲料由来のガス、すなわち二酸化炭素ではありません。

炭酸飲料を飲むと胃のなかで二酸化炭素が発生し、胃は膨らみます。すると、「胃に食べ物が来たぞ」という情報が神経を介して腸に届けられ、腸の動きが活発になります。その結果、放屁が増えるのです。こうしてプッと放屁に至ったオナラの成分は、あなたのいつものオナラの成分と同じです。

なお、炭酸飲料から出てきた二酸化炭素は、消化管内ですみやかに吸収され、肺から呼気とともに出ていきます。

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