4×4のマスの中に思いつく言葉を入れてみると…

第1回で学んだ「4×4」の枠組みを緑ペンで作成し、左上の第1フレームには「生成AIとは?」と書きました。その後、青ペンでキーワードを書き出し、相手の「既知」とつなげられそうな言葉を、赤ペンでピックアップしてまとめていったわけです。

伝える前にこうした「紙1枚」で思考整理を行った結果、私は受講者さんにどんな解説をしたのか。相手が既に知っていることに思いを巡らせた結果、私なりに見出した最大のキーワードは「連想ゲーム」でした。

参考までに、当時の説明を文字起こししておきます。

「生成AI」とは、とりあえず「連想ゲーム」なんだと捉えてみてください。

要するに、「風が吹けば」とくれば「桶屋が儲かる」となるし、「本日はお忙しい中」とくれば、大半の人は「お集まりいただき誠にありがとうございます」とつなげていくわけです。

こんな感じで、「こうくればこうなるだろう」という「連想ゲーム」を物凄い膨大な量と超スピードでやって、それっぽい答えを「生成」してしまう。

そういう「AI」なんだという理解で、入り口としては十分だと思います。

相手に「わかった」という感覚を抱いてもらう

あるいはその後、生成AIの「精度」に関して、「去年までは小学生レベルでした」「今は高校生くらいです」「年内には大学生レベルも超えてしまうかもしれません」といった説明を加えていきました。

これも、「学生」という既知の概念と照合してもらうことで、専門的な話には一切立ち入ることなく、異なる観点から「わかった」という感覚を得てもらっているわけです。

加えて、「では、どう付き合っていけば良いのか」について.も、「まったくのデタラメをさも本当のことのように語ってくるので、とりあえず何を投げかけても、返ってきた応答に対して、語尾に“知らんけど”と自分で付け加える習慣をつけていきましょう」と解説しました。

これは、ここ数年「知らんけど」と最後につける仕草がSNSを中心に流行っていたので、そうした既知と接続してもらうことで、少しでも生成AIへの親近感を高めてもらおう。「わかった」という感覚を抱いてもらおう。そうした意図や配慮から、思いついたアイデアでした。

以上、ここまでの説明を通して、「既知との照合」というアプローチについて、無事に「わかった」となってくれたでしょうか。