──新興国市場を攻めるうえで、トヨタの環境技術は強みになるのか。
トヨタ自動車副社長
布野幸利氏
布野幸利氏
布野 新興国と環境は、トヨタの成長戦略における2つの柱です。トヨタにとっての経営の核である豊田綱領には「産業報国の実を挙ぐべし」とあります。新興国それぞれが持続可能な成長を果たすうえで、環境に優しい車の提供は“産業報国”に当たる。具体的には、トヨタが得意とするハイブリッド車(HV)を、新興国にも積極展開していく考えです。すでに、タイとオーストラリアではHVを現地生産していて、これから各国に広げていきます。
──HVはどうしても価格が高い。新興国でも人気を得られるのか。
布野 価格をどこまで下げられるのか、という問題はあります。が、(2011年末に国内発売した小型HV)「アクア」が生産が追い付かないほど人気なのを、新興国の消費者はネットを通じて知り、環境車への意識は高まっています。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告非表示で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント
