もし、「天皇になりたくない」と思うくらい楽しくても…
実際、今年の6月に学校行事の一環で、悠仁さんが筑波大の生物系研究室を訪問していたという。
「悠仁さまは研究活動を見学されたり、顕微鏡をのぞいたりと、興味津々のご様子だったようです」(同)
それに強い味方が筑波大にはいるのだ。学長の永田恭介氏である。昨年4月の筑附入学前には、記者会見で、「大変光栄なこと」だと述べていたのだ。
筑附には内部進学制度はないそうだが、他大学のAO入試にあたる「AC入試」もあり、「学校推薦制度」もあるそうだ。
さらに、筑波大の周辺には地方出身の学生のための寮が多くあるそうだ。
「ご夫妻は“宮邸から通わなくてもよい”と考えておられます。寮に住んでいろいろな人と出会うことも良い経験になるかもしれません」(同)
警備のことを考えれば、寮生活は現実的ではないかもしれない。だが、もしそれができたら、悠仁さんにとっては宝物のような日々になるかもしれない。
大学などどこでもいい。悠仁さんが大学でやるべきことは、ライフワークを見つけることも大事だが、一般の大学生たちに交じり、多くの友人をつくり、胸襟を開いて話し合うことにある。
大学を卒業して、旧態然とした皇室の中に戻れば、生涯の友など見つかりはしない。残された時間はわずかにあと5年である。
精一杯友と語らい、遊び、自分のこれからの人生を考える。その結果、万が一、「天皇になりたくない」と思うようになるかもしれない。宮内庁は大騒ぎするだろうが、それでもいいじゃないか、彼の人生なんだから。