スマホの裏に貼ったステッカーが会話の糸口になる

(2)相手の好きなものを知らないとき

タレントさんでしたら、ネットなどで事前にリサーチしたり、SNSをチェックしたりして好きなものの情報を探します。

・ 最近しているゲーム
・ お気に入りのアニメ
・ ハマっているVTuber
・ ハマっているもの
・ 食べておいしかったもの

このようなポジティブな話をトークの入り口にして、テンションを上げてもらえたら楽しい放送に近づきます!

好きなものの情報を見つけたら、その好きなもの自体についても調べて話のネタを考えています。そんなことを続けていたら、自然と自分もいろんなことに詳しくなっていくので、勉強になります。楽しいです。

一般の方の情報をネットで得ることは難しいかもしれませんが、みなさんも、知り合いと会う前には相手のSNSをチェックしてみるのはどうでしょうか。そして、相手の好きなものを見つけられたときには、無理のない範囲で、相手の好きなことについて調べてみるのもおススメですよ。

実際に接するときにも、小物とか、トークの端々に好きなもののヒントはあったりするものです。たとえば、これらは、すぐにチェックできて分かりやすいですよね。

・スマホの裏に何のステッカーを貼っているか?
・どんなキーホルダーをつけているか?

ちなみに僕がスマホに貼っているのは「くずパチ」(YouTubeで配信中のパチンコパチスロ実戦バラエティ)のステッカーです。スマホの裏、気にして見てみましょう。

本番で使うことがなくても事前に情報を仕入れておく

(3)特に好きなものの情報がないとき
永田篤『一番「伝わる」会話のコツ だから僕は、しゃべらない』(KADOKAWA)
永田篤『一番「伝わる」会話のコツ だから僕は、しゃべらない』(KADOKAWA)

どうにも好きなものの情報を見つけられない場合には、その方の活動について調べて、相手に感想などを伝えています。たとえばアイドルの方だったら、僕は、新曲を聞いた感想を伝えたり、MVを観た感想を伝えたりしています。「チェックしてくれたんですか! ありがとうございます!」「私のために時間を使ってくれてうれしいです!」など、感激してくれる方もいらっしゃいます。

これはあくまでタレントさん相手のお仕事のお話です。一般の方なら、不自然に相手のことに詳しかったりすると気持ち悪がられる可能性もあるので(特に異性の間では)、ほどほどに。相手の反応を見ながら、接していきましょう。

とはいえ、ゲストさんとの打ち合わせでも、用意していた好きなものの話や楽曲の感想など、言わないことも多いです。備えあれば憂いなしです。準備した知識・経験が全部無駄になるわけではないので、それでいいんですよ。

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