私は高校と大学でラグビーをやっていましたので、試合前には「よし、今日はトンカツを食べて、明日は闘おう!」と気持ちを盛り上げていました。肉食は心に興奮をもたらします。しかし、その一方でどこか心が落ち着かなくなる、確かにそんな実感もありました。

7年間のうつ病を改善させた朝食、昼食、夕食

それでは私がどのような食事に変えたのか、具体的にご紹介しましょう。

まず、朝は果物だけを食べるようにしました。毎朝、3~4種類を用意して、ほかの食べ物は食べないようにしたのです。用意する果物の種類や量は適当で、たくさん食べることもあれば、バナナだけという日もありました。この食事法がいいのは、生野菜と果物であれば好きなだけ食べてOKということです。

昼食も果物と生野菜が中心でした。野菜は水分の含有量が多く、体が必要としている栄養素をたくさん含んでいます。食物繊維が豊富な点もありがたいですね。果物と生野菜、物足りなさを補うために玄米ご飯を持参して、職場で食べました。果物なら、リンゴ、柿、バナナが多かったです。

野菜は、きゅうり、ピーマン、ブロッコリー、キャベツ、レタス、トマト、にんじんなどです。ピーマンでもブロッコリーでも生でかじり、風味がほしい場合は塩をちょっと振るか、オリーブオイルに塩を混ぜてドレッシングにするとおいしくいただけます。

夕食は基本、昼食と同じです。とはいえ、肉や魚を食べていけないわけではありません。体が重くならない量であれば大丈夫です。間食もOKです。果物と野菜中心の食生活では、午後3時くらいにお腹が減るのは当然です。そんなときは無理せず、バナナなどを食べるとお腹が落ち着きます。

サラダやナッツ類も間食におすすめです。ナッツを食べるときは、無塩のものを選ぶようにすると体への負担が少なく、ダイエット効果も高まります。

うつのトンネルに光が見えた瞬間

このように食事を変えたところ、2週間であきらかな変化がありました。

まず、やせてきました。当時20代だったというのに、無駄なぜい肉が全身を覆って動くのが億劫でした。それがスッキリし始めて、体が軽くなりました。なんと2カ月で20キロも減量。ダイエットが目的だったわけではありませんが、自分でも驚きました。

その後も、日ごとに体が軽くなるのを感じました。便通がよくなったことも、その一つです。それまでの私は、毎朝便通があるタイプではなかったのですが、毎朝、気持ちのよい便が出るようになりました。