子供に「円安って何?」に聞かれたとき、どう答えるのが正解なのか。新刊『にゃんこ大戦争でまなぶ!お金のヒミツ』(KADOKAWA刊、監修:大河内薫、ポノス株式会社)の内容を、一部を再編集してお届けしよう――。
国や企業のリーダーたちだけが考える話ではない
円高・円安になると社会がどうなるかというのは、国や企業の未来を考えるリーダーたちだけの話ではなく、会社員にも、商売をしている人にも、個人事業主にもダイレクトに関わってきます。円高・円安がわかれば、自分たちの未来がどうなっていくのかが見通せるようになり、適切な行動をとれるようになります。実は誰もが理解しておくべき基本的な知識なのです。
そこで今回は、お子さんに円高・円安について聞かれたとき、子どもにも理解できる言葉で説明ができるようになりましょう。
円高・円安のポイントは3つ
円高・円安の概念を理解するためのポイントは3つあります。
① 為替レートの変動
② 円高・円安そのものの意味
③ どちらが得かはケースバイケース
② 円高・円安そのものの意味
③ どちらが得かはケースバイケース
そもそも、為替レートは常に変化していることを前提として知っておく必要があります。同じ1ドルと交換するにも、ある日は100円あれば交換できるけれど、別の日には150円も必要になってしまったりするわけですね。大人にとっては当たり前のことですが、子どもは意外と知らなかったりします。
ちなみに、ここで「為替レートは常に変化していて……」と言うと、きっとお子さんに「為替レートって何?」と聞かれます。為替というのは、銀行の口座から口座へお金を移すときのように、現金を移動させずに行うお金のやりとり全般のことを言い、為替レートとは外国のお金と日本のお金を交換するときの交換比率のことです。なお、外国とのお金の取引は「外国為替」と呼ばれます。
ポイント① 為替レートとその変動
・為替レート……ある国のお金を別の国のお金に交換するときの交換比率
・為替レートは常に変わっていて、同じ1ドルでも、ある日は100円で交換できるが、別の日には150円出さなければ交換できなかったりする
・為替レート……ある国のお金を別の国のお金に交換するときの交換比率
・為替レートは常に変わっていて、同じ1ドルでも、ある日は100円で交換できるが、別の日には150円出さなければ交換できなかったりする