光あるところに陰あり。名将いるところに参謀あり。表舞台に決して立たず、情報の収集と分析で集団を勝利へと導く群像たちの実像とは――。

バルチック艦隊をなぜ撃破できたのか

では、私が、参謀として優れていると考える歴史上の人物を紹介しよう。

作家
童門冬二

1927年、東京生まれ。東京都広報室長・企画調整局長・政策室長などを歴任。79年、作家活動に専念。人間管理と組織運営の要諦や勘所を歴史と重ね合わせた作品で、99年春、勲三等瑞宝章を受章。

まずは、秋山真之である。日露戦争の日本海海戦で、ロシアのバルチック艦隊を撃滅させた作戦の立案者だ。