もはや英語の勉強は不要になった
お金だけではなく、人も日本に集まってきます。
6月6日の日本経済新聞に「生成AIの衝撃と教育(下) 英語学習の見直し不可避 金丸敏幸・京都大学准教授」という記事が掲載されました。
ニューヨーク大学経営大学院の研究によると、生成AIの影響を受ける職業のトップ3は、1位はテレマーケター、2位が国語教師(米国なので英語、英文学の教師)、3位は外国語教師だそうです。
金丸准教授は、AIが普及して自動翻訳の精度が高まると、英語を学ぶ必要性を感じる人は少なくなっていく、といいます。私自身も生成AIが登場するはるか前に語学の勉強は必要なくなると考えて、早々に見切りをつけていましたが、いよいよそれが現実になるのです。
それによって日本はどうなるか。6月10日の日本経済新聞には「特定技能の長期就労、全12分野に拡大 外国人材、製造・外食も 人手不足解消急ぐ」との記事が掲載されました。
入管法改正で日本好きの外国人が押し寄せる
人手不足を解消するために外国人材をどんどん受け入れようというのです。同じ日の日本経済新聞には「改正入管法が成立 紛争地から避難、『準難民』制度創設 不法滞在者の強制送還、より厳格に」という記事も掲載されています。
これは事実上の移民受け入れです。日本に外国人は増えていくわけですが、前述のように生成AIによって英語は必要なくなる。つまり、日本人は英語をしゃべりませんから、外国人材は日本語を学ばなければなりません。
日本語を学ぶのがいやな外国人は日本へ来ないかもしれませんが、日本が大好きな外国人は数多くいます。これまで日本人が海外に合わせて英語を学んできましたが、これからは海外の人が日本に合わせるようになると考えます。
しかもいまの日本の技術は、最先端レベルです。半導体はもちろんですが、生成AIでもトップになる可能性があります。
6月11日の日本経済新聞には「生成AI開発、政府が支援を 松尾豊・AI戦略会議座長 GAFAMとの競争、インフラ整備必須」との記事が掲載されました。政府の「AI戦略会議」で座長を務める松尾豊東大教授は、日本経済新聞のインタビューで、国内での生成AI(人工知能)開発に必要となる設備の整備を「政府がインフラ投資として支援すべきだ」と述べたというのです。