会社人生を大きく左右するのが、人事部の「閻魔帳」である。普段、顔を突き合わせることもまずない人事部の面々は、社員の“地獄行き”“極楽行き”をどうやって決めているのか?

理念に行動が伴っていない社員

ワタミの人材開発グループ長の岡田武氏は、筆者の取材にこう切り出した。

「社員には、この会社は誰にとってもいい会社ではないと言っています。当社が何よりも大切にしているものは理念です。この理念に共感できる人でないと、ワタミの社員であり続けることは難しくなってくる。そのあたりが“境界線”になる」