周囲との共有が気持ちをラクにする

要求を繰り返す相手の行為、それを話すときの相手の表情などは、実に醜いものです。

この手のことを扱うのが苦手な人は、それを一人で思い出し、ストレスを溜め込むことがあるかもしれません。

それよりは、起きていることを周囲と共有しておくほうが、ラクに感じることもあるでしょう。

特に抵抗を感じることもなく、へっちゃらな人もいますが、その場合でも、常識的とはいえない要求をされているのですから、それを記録すると同時に、できるだけ上司のような立場の人と、アップデート情報を共有し続けることをお勧めします。

SHARINGと書かれたサイコロ
写真=iStock.com/Fokusiert
※写真はイメージです

信頼できる相手の会社の中の人に伝える

要求をしてくる相手の会社の中にも、信頼できる人がいれば、贈り物を求められ、それに応じていることは、上手に伝えておきましょう。

私も前出のA氏のことについては、A氏の会社の管理者で親しかった人(A氏の部下)に伝えておきました。

そして、求められたお菓子は、(一度目は、A氏の自宅に送付しましたが、)二度目は、もう自宅には送らないほうがよいと考え、会社の住所宛てに「皆様でお召し上がりください」と添え書きをして送りました。

すると追って、私が親しかった管理者は、A氏がそれを一人で自宅に持ち帰ってしまったことを話してくれました。

A氏は、もっと偉い立場の人でしたので、周囲は誰も注意できなかったようですが、ここではA氏の行為をA氏の会社の人たちの知る状態にすることが肝心だったのです。

管理者は、「まったく、しょうがない人だから。ごめんね」と言って、A氏が「他にもこんなことをしている」といったことまで話してくれたものです。

A氏のような人は、機会があればグレーなことを次から次へと行うものです。ここに詳細は述べませんが、私も贈り物を求められただけでなく、実は他のことでも利用されていました。