高校の学習指導要領が改訂され、家庭科では金融商品や資産形成についても学ぶようになった。経済アナリストの森永康平さんは「金融教育の取り組みは重要だが、『投資教育』に偏っている点には違和感を覚える」という――。(第1回)

※本稿は、森永康平『森永先生、僕らが強く賢く生きるためのお金の知識を教えてください!』(アルク)の一部を再編集したものです。

教室で授業を受ける学生
写真=iStock.com/Milatas
高校の家庭科で金融商品について学ぶことに(※写真はイメージです)

「ついに日本でも金融教育が始まる」

日本でも「金融教育」という言葉を耳にする機会が増えてきました。日本人はあまりお金の話をしたがらないと言われて久しいのですが、少しずつ変化が生じているようです。